更年期障害イライラするのはしょうがない!対応と対策とは?
更年期障害の症状でホットフラッシュに次いで起こりやすいものはイライラです。
イライラってべつに更年期じゃなくても若い人も男性もあるといえばあるのですけど、更年期になると常にイライラしていたりもしますね。
自分でもなんでこんなに怒っているのだろう?と疑問に思ったりもします。
それでは何故更年期になるとイライラするのかについて勉強してみましょう。
更年期は何故イライラする
原因の1つはエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少です。
卵巣で作られるエストロゲンという女性ホルモンが減少し、脳の視床下部がもっと作れと指令をどんどんだすので脳がパニックをおこします。
自律神経が隣にあるので、自律神経も一緒におかしくなってしまいます。
生理前になると不調になりイライラしやすくなる状態も、プロゲステロン(黄体ホルモン)が増えてエストロゲンが減るからです。エストロゲンが減るとセロトニンの分泌も一緒に減ります。
セロトニンも内分泌系の神経で、脳の視床下部とも隣接しており、このような神経は密集しているのでどこかがおかしくなると一緒に狂ってくる状態になります。
逆に自律神経がおかしくなると生理が止まってしまったりもするし、みなつながっています。
セロトニンというのは精神を安定させる作用があり、これが不足するとイライラしてきます。
また、ストレスがたまるとセロトニンの分泌も弱ってきますので、更年期障害によっておこるストレスがセロトニンを不足させるという悪循環に陥るとどんどん症状が悪化して行きます。
セロトニンはトリプトファンというアミノ酸によって作られていますが、食べ物でいうと肉や魚などのたんぱく質に多く含まれています。
更年期になると食欲が落ちてきたり、もっとひどいと吐き気などもしてきて栄養不足になります。
この吐き気はホルモンバランスの乱れにより起こるので、胃が悪いということよりつわりで気持ち悪いというのに似ています。
そのためにセロトニンの材料が減るためセロトニンが不足してやはりイライラにつながっていきます。
他にはグルーミング不足というのも関係があります。人はスキンシップをすることでセロトニンが分泌されています。
赤ちゃんを抱っこしたり、恋人と手をつないだりすることで幸せな気持ちになるのはこのためです。
更年期世代の女性は子供も反抗期になっていたりもう成人していたりして抱っこすることもないし、旦那さんとは口もきかないわって場合も多いと思います。
犬や猫を抱っこすることでもセロトニンは分泌されるので、飼っている方は積極的に抱っこしてみましょう。
イライラはしょうがない?
なぜこんなにイライラしてしまうのだろう?と自己嫌悪に陥っている女性も多くいらっしゃると思います。自分でもよくわからないというのは本音なのです。
しかし更年期が起こる年代は40代~50代なので、この年代というのは家事・育児・仕事・介護などいろいろなことが一気にやってくる時期と重なるのでよけいにイライラしてしまいます。
責任感の強い方は手を抜けないのでなおのことストレスも蓄積され知らず知らずに更年期障害を悪化させています。
私もぐーたらしている子供に対してイライラばかりしていました。イライラしすぎてめまいがしてきたり・・・怒鳴ってしまってあとで落ち込んでみたりもしました。
更年期障害は長く続くので、自分だけの中にため込んでもしかたがないし、周りの人間からしたらあまりよくわからないのでお母さんが短気になったくらいにしか思っていません。
ですからもう宣言してしまいましょう。
更年期で怒りやすいから自分のことは自分でやって、具合が悪いからあれやってこれやってとお願いしましょう。
イライラしたときの自身の対応と対策
私も怒りがどうにもおさまらず1人で頭から湯気を出したりしていましたが、これって家庭不和のもとだな~と反省しています。いつも切れている人みたいな状態になっていました。
結局のところストレス発散をするしかないと思いますが、けっこうよかったのは無心になってできる作業です。
何も考えず手だけを動かすような作業は心を静めてくれます。
私は夏場はむかーっとくると外に出て草取りを1時間くらいやっていました。ただひたすらに草を抜くことだけに神経を集中します。汗をだらだらかいて終わったあとはなんだかすっきりします。
しかし冬は草が生えてないので何か考えないといけません・・・
ちょっと前のことですが、子供が外でボール遊びをして花壇の花を1本折ってしまいました。
それで謝らなかったことに対してなんだか無性に怒り狂ってしまい「花壇に花があるから落ち込むんだ!全部抜いてやる!」という思考に陥り庭の花を全部引っこ抜いたことがありました。
その時はすっきりしたし、これを見て子供が反省するだろうという意味不明な考えになっていましたが、実際子供は何も思わなかったし私はもったいないことをしたと罪悪感を持っただけでした。
あまり人に害を与えないような作業がよいと思います。
編み物をするとかぬり絵などもかなりいいと言われています。
私は小説が好きなので図書館でたくさん借りてきてもくもくと読んでいます。小説の世界に没頭することで現実のイライラを忘れることができます。
時間がある人にはおすすめです。
まとめ
今回は更年期障害でイライラする場合の対策についてまとめてみました。
本人の意思に関係なくイライラしてしまうのでつらいところですが、なるべく周りに被害を与えないようにうまくストレスを解消して乗り切って行きましょう。
何でも自分で抱え込む人のほうが悪化しやすいと思うので、人に助けてもらうということに慣れていくことが最終的には自分のためになると思います。
100円ショップに大人のぬり絵が売っているので試してみてくださいね。