高齢者の熱中症予防策チェックリストを参考に熱中症弱者を守る
熱中症と聞くと夏を思い浮かべる方がほとんどだと思います。
ですが、実は夏だけに起こることではありません。
熱中症になる環境が揃えば、夏でなくても1年中起こる可能性はあるのです。
熱中症は子供から大人まで誰にでもなる可能性があるため、夏になると熱中症対策をしている人は多くなるのですが、特に高齢者はより注意が必要だということはご存知でしたか?
今回は何故高齢者が熱中症になりやすいかについてお話したいと思います。
高齢者が熱中症になりやすい理由
では何故高齢者はより注意が必要なのでしょうか。
まず、高齢者は熱中症にかかりやすいいくつかの理由があります。
その為、熱中症になりやすい高齢者や子供のことを熱中症弱者と呼びます。
若い人と一体何が違うのでしょうか?
体温調節が難しくなる
高齢者の方は体温調節が難しくなる傾向にあり、暑さや、熱への反応も鈍く遅くなります。
その為、体温が上がっている事に気付けないのです。
そうすると、屋内にいても温度管理が上手くいかず熱中症になってしまうことが多々あります。
エアコンを使用しない
高齢者の方によく見られるのがエアコンを使用しないということです。
「エアコンなんてものは昔は無かったんじゃ!」
「エアコンなんて軟弱者が使う物だ!」
なんて場合によってはエアコンを設置していない方も多いので注意が必要です。
特に最近は核家族が目立ち、一人暮らしの高齢者が増えているので注意が必要です。
持病
高齢者の方には持病を患っている方も多いですよね。
高血圧や認知症、糖尿病を患っている方は熱中症になりやすいので、より注意が必要になります。
非労作性熱中症
あまり聞いたことがないかもしれませんが、熱中症には、労作性熱中症と非労作性熱中症があります。
労作性熱中症はスポーツや労働中に起き、短時間で発症するのが特徴です。
一方でこの非労作性熱中症は日々の日常の中で起きる熱中症と呼ばれています。
日常の暑さが積み重なって熱中症になるため、労作性熱中症のように速効性のものではないというのが特徴です。
その為、気づかれにくいというのが厄介なところ。高齢者はこの非労作性熱中症にかかりやすいのです。
熱中症は夏場だけでなくいつでも起こり得る
熱中症は夏場で起こるイメージが強いですが、環境が揃えばどこでも、またいつでも起こり得るのです。
熱中症になる条件がありますのでおさえておきましょう。
1.気温が高い
2.湿度が高い
3.急に暑くなった
4.風がない
5.直射日光に当たっている(照り返しも含む)
その為一番盲点なのは、梅雨の時期の急に晴れて暑くなる日は湿度も高いですし、暑さにまだ人間の体が慣れていない為熱中症になりやすいと言われています。
高齢者の熱中症チェックリストとは
高齢者の熱中症は本人も気づかずにゆっくり進行しますので、本人のみならず周囲の人も注意が必要です。
では高齢者の熱中症チェックリストをご用意したので、高齢者の方もご家族の方もこれを参考にチェックしてみてください。
様子
・顔色が悪い
・顔が赤い
・肌が乾燥している
・身体がだるそうに見える
・熱っぽい
・汗を大量にかいている
・動きが鈍い
セルフチェック
・頭痛がある
・風邪をひいている
・持病がある
・薬を服用している
・熱がある
・血圧が低い
・手や足に痺れがある
・水分を摂っていない
・トイレに長時間行っていない
家族と一緒に確認出来る状況であれば、様子とセルフチェックを合わせて確認してみて下さい。
まとめ
高齢者は熱中症弱者と言われる程、熱中症になりやすいといわれています。
さらに若い人と比べると発覚が遅くなる場合や、体力に頼れない為重症になりやすいです。
手遅れにならない為にも、本人も自覚が必要ですが、周りにいる家族も早く気づいてあげなくてはなりません。
よく聞く屋外の熱中症とは違う為、気づきにくいですが日頃から冷房をつける、水分をこまめにするなど環境や体調を整えておくことが大切です。
特に夏だけでなく、急に暑くなり始める梅雨の時期にはさらに気をつけなければなりません。
これを高齢者の方が読んでいるにしても、家族の方が読んでいるにしても、お互いに熱中症について話しておき、大事にならないようにしておきましょう。
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