痛風の原因とされる魚卵にプリン体が多いは嘘!何事も適量が大事
痛風と聞くと風が吹くだけで痛いと言われるほど痛いことで有名ですよね。
贅沢病とも言われる痛風ですが、痛風の原因に挙げられる物はプリン体にあると言われています。
そのため痛風にかかるとプリン体を多く含むものを医者から制限されるようになります。
もちろん贅沢病と言われている程ですから美味しいものは比較的プリン体を多く含んでいます。
その中でも魚卵が痛風に良くないという言葉を聞いたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
人によってはご飯の共に欠かせないという方もいるでしょう。
朝ごはんには必ず魚卵と味噌汁
魚卵って美味しいからついつい食べ過ぎてしまう
でも魚卵ってプリン体が多いって聞いたが・・本当?
魚卵を控えろって言われると困るな・・
その魚卵を制限される事によって食事が味気なくなってしまうのはとてもショックが大きいものですよね。
この記事ではそんな魚卵が本当に痛風に良くないのかをお話したいと思います。
魚卵が痛風に良くないって本当?
さて、魚卵と言えば代表格はいくら、明太子と言ったところでしょうか。
私は松前漬けが好きなので数の子が特に好きなのですが、魚卵って美味しいですよね。
いくらは特にコレステロール値が高い事でも有名ですよね。
私も昔母親によくいくらや明太子をたくさんご飯にのせると怒られたものです。
もちろん、値段が高いという事もありますが、体に良くないとよく言われました。
そんな魚卵ですが、痛風に影響するというのは本当なのでしょうか?
痛風を引き起こす原因は尿酸にあります。
いわゆる排泄をしなければならないこの尿酸の循環が乱れる事によって、血液で溶けきれなかった尿酸が結晶となり痛みを引き起こすのです。
そして、プリン体とは分解されると尿酸になるのです。
その為、プリン体を多く摂取すればするほど、摂取量と排泄量が比例しなくなる為、プリン体は痛風に良くないと言われているのです。
そして魚卵は見た目の通り、細胞数の多い食べ物です。
まさか一粒しか食べないなんて人はいないはずです。
その為、魚卵はプリン体が多く痛風に良くないと言われているのです。
実は魚卵はプリン体が少ない
では実際、魚卵は本当にプリン体が多く痛風に影響するのでしょうか。
先に答えてしまうと、実は魚卵のプリン体は少ないのです。
痛風になると食事を制限してプリン体の摂取を少なくするようにします。
その際に目安としているのがプリン体1日400mgを超えないようにする事です。
そのなかでも食材1つ100gに対し300mgを超えるものは目安として「かなり多い」部類に入ります。
200mgから300mgを「多い」と考えられています。
魚卵と言えばいくらですよね。
いくらはと言うと実はどちらにも含まれていません。
100gに対して3mgから4mgのプリン体しか含まれていないのです。
明太子においては100gあたり130mgから140mgです。
いくらと比べたら確かに多いですが、「多い」数値である200mgから300mgにはやはり入りません。
そしてその他の魚卵を見てみても100gあたり100mgを超えるものはそうありません。
魚卵にプリン体が多く含まれているというのは噂でしかないのです。
逆に以外と多い食材
では逆に以外と多い食材をあげてみましょう。
そもそもプリン体を多く含む物は、旨味成分の多いものになるので、肉、魚はやはり多い部類に入ります。
特に、肉ではレバーはダントツです。
また魚では秋刀魚、いわし、アジは高いですし、干物にするとさらにプリン体数値は上がります。
でもご存知でしょうか?
肉や魚だけではなく、どんな食材にも必ずプリン体は含まれているのです。
数値は低いもののどの野菜にも含まれています。
体に良さそうなものは大丈夫だろうと思っていると以外な落とし穴が待ち受けています。
例えばワカメです。
海藻は体に良くヘルシーな為プリン体も少ないと思うかもしれませんが、100gあたり260mgもあります。
また、旨味そのものである調味料では味噌や醤油は低いにもかかわらず、だしの素684mg、かつおぶし493mg、にぼし746mgと高くなります。
そして体に良いと言われる健康食品にも含まれています。特にローヤルゼリーは403mgとかなり高くなっているので要注意です。
まとめ
- 痛風によくないプリン体は魚卵に多いとされているのは間違え
- むしろ肉類に多い
- レバーはプリン体が多い
- 魚類は干物にすると旨味成分アップに比例しプリン体もアップする
- 以外にワカメなどの海草もプリン体が多い
- どの様な食べ物にもプリン体は含まれているのでバランスの良い食事を心がける
痛風の原因と言われているプリン体ですが、不足するのも良くないと言われている為、限度がなかなか難しいところですが、摂りすぎには気をつけましょう。
魚卵はプリン体が多く痛風に良くないと言われますが、意外に少なかったというのはご理解頂けたでしょうか。
魚卵よりももっと気をつけなければならない食材は沢山あります。
また、乾燥させているもの、干物や干し椎茸、にぼしなどは生の時より何倍にもプリン体が多くなる為気をつけた方がいいでしょう。
何より食べすぎに気をつけること、バランスよく食事を摂る事が大切なのです。
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