かかとが痛い原因は痛風?体温の低い所と刺激の所に尿酸が溜まる
皆様はかかとが急に痛くなることはありませんか?
乾燥してひび割れた?
歩き過ぎ?
何かの病気?
かかとが痛くなるとまずひび割れしちゃったかな、とか色々考えますよね。
かかとが痛くなる理由には様々な要因が考えられるわけですが、その1つに通風が考えられるのはご存知でしょうか?
通風とはその名の通り風が吹いても痛いと言われています。
おじさんがなるイメージが強い通風ですが、今では女性にも見られますし、また若い方にも見られるように身近な病気となってしまいました。
今回はこの通風についてお話したいと思います。
痛風とはどのような病気のこと?
ではまず、通風とはどのような病気なのでしょうか?
通風とは、身体の中の尿酸が増えることで起きる病気です。
といっても尿酸値が増えるとすぐ通風になるというわけではありません。
何らかの影響で一定に保たれている尿酸値が増えると高尿酸血症になります。
その後、血液中で溶けきれなくなった尿酸が結晶となり関節に沈着することで通風を起こすと言われています。
この期間は人それぞれですが数年間後に起こる事が多いと言われています。
おじさんに多いと言われている由来はこの尿酸値は女性に比べて多いことから、今でもこの症状を訴えるかたはやはりほとんどが40代前後の男性に見られます。
ただ最近通風は広い範囲の年齢層に見られるようになりました。
それには食生活の変化が大きく関係しています。
暴飲暴食を始め、プリン体の多く含む物を大量に摂取すると危険です。
また、ワイン以外のアルコールには注意しましょう。
アルコールには尿酸を作り出し、排泄を止めてしまう性質があります。
ワインには多く摂取しなければ尿酸を減らす性質を持っています。
ただ何よりもバランスよく食事をすることが大切です。
また、男性の話ばかりしてしまいましたが、女性に全く縁のない話という訳ではありません。
若い時は女性にはエストロゲンという女性ホルモンが尿酸を抑える役割もあり、もともと尿酸値が低い女性には関係ない病気とされていましたが、中年期に入るとこの女性ホルモンのエストロゲンが減少することにより尿酸値が上がることがあるので注意です。
また、女性でもたまに尿酸値が高い方もいますので気をつけましょう。
痛風の特徴的な症状は?
では通風の症状にはどんな物が挙げられるのでしょうか。
よく聞く通風の症状とは足の指の関節ですよね。
酷くなると激痛に襲われ歩く事もままならず、家の中を這いつくばってトイレに移動するなどよく聞きますよね。
足の親指の付け根が赤く腫れて痛くなるのが特徴ですが、その他にも足の関節、足の甲、アキレス腱の付け根、膝関節、手関節、かかと、手の甲などにも激痛が発生することがあります。
何故痛風は足に多く発生する?
何故通風の症状は足に多く発生するのでしょうか。
実際のところ、医学が発達した今でもちゃんとした理由はわかっていません。
ですが、足は心臓から一番遠く体の中でも体温が低い部分だからと言われています。
通風は尿酸が多くなるとなりやすいというのはお話しましたが、この尿酸は体温の低い所に出来やすい性質があるため、足に起きやすいと考えられています。
また、足、かかとなど、特に足の裏については毎日外部からの刺激を余儀なくされます。
その為尿酸も溜まりやすいとも言われています。
また、通風は癖になりやすいので一度なると再度痛みを伴うことがほとんどです。
痛みを繰り返していると関節だけでなく関節周囲に結節が出来、痛みが出来るので足に痛みが多いのはその一つでしょう。
特にかかとは、捻挫癖があったり、固い靴底や、靴擦れをしやすい、ふくらはぎがむくみやすいなど、このような環境が続くと炎症を悪化させてしまいます。
もちろんこの通風の発作がでたら病院に行くのが当然なのですが、応急処置として患部を冷やすことをお勧め致します。
通風は炎症なので冷やす事で少し楽になるでしょう。
それから足を心臓より高い位置に上げるのもいいでしょう。
これには静脈のうっ血を防ぐ事が出来るので痛みが緩和する効果があります。
まとめ
- 痛風は尿酸が結晶となり関節に沈着することでおきる
- 中年男性におきやすい
- しかし女性も閉経などでエストロゲンが減少する影響で痛風になる場合も
- 痛風は足に症状が出るのは臓から一番遠く体の中でも体温が低い部分だから
- かかとも刺激を受け続けているので尿酸が溜まり易い
- かかとが痛い場合は痛風も一つの原因
かかとは身体の全てを支える役目を担っています。
ただ普通に生活しているだけでも、その負担は想像を絶するものでしょう。
その為、かかとが痛くなる理由は沢山の要因が考えられます。
通風もその1つでした。
もちろん自分で判断するのは難しいと思います。
医師に相談するのが一番いいですが、日頃から予防していれば安全ですね。
通風の原因から見ても十分事前に対策できるものなので是非考えてみて下さい。
痛風はどの様な初期症状なのかの記事です。