大人の手足口病は意外と怖い!症状・特徴や似た病気との違いは?
我々の周りには常に色々なウィルスが存在しています。
寒く乾燥した冬にはインフルエンザが毎年決まって
流行します。
その為中には乾燥した冬の時期だけ気を付ければ良い。
と思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし残念ながらウィルスは季節関係なく存在しており
夏に流行するウィルス性の病気も存在します。
その代表的なものが
手足口病です。
手足口病は数年に一度大流行するので
似たような症状のプール熱や
ヘルパンギーナと間違える場合もあります。
そこで手足口病の特徴や症状、
他の病気との違いをまとめてみました。
手足口病とは
手足口病(てあしくちびょう、英: Hand, foot and mouth disease; HFMD)は、コクサッキーウイルスの一種が原因となって起こるウイルス性疾患である。病名は手の平、足の裏、口内に水疱が発生する英語病名の直訳に由来する。乳児や幼児によく見られる疾患であるが、成人にも見られる。乳児ではまれに死亡することがある。夏季を中心に流行し、汗疹と間違えられやすい。
出典元wikipedia
手足口病の英名はHand, foot and mouth disease
ですので(手)(足)(口)(病)と実に日本らしい
ストレートな直訳でイカした名前なので発症する部位は
当たり前ですが手、足、口なのです。
大人の手足口病の特徴
- 40度近い高熱が出ることもある
- 頭痛、筋肉痛、悪寒
- 手、足、口に発疹が発生
- 人によっては発疹の激しいかゆみ
- 口の中の発疹は食べる事ができないほど痛い
- 後々爪が剥がれる事も
大人の手足口病は、
子供とは比較にならないほど重症化する例があるのです。
手足口病の潜伏期間から発症までの経緯
感染から発症までの期間は3日から5日程度とされる
手足口病の症状
初期症状として発熱と咽頭痛があります。
1~2日後には手掌、手の指、足底、足底指の付け根、
などに痛みを伴う水疱性丘疹が生じ、
口内にも水疱が出現します。
これが1週間位続きます。
ただし、常に全ての症状が出現するとは限りません。
多くの場合、1週間から10日程度で自然に治癒する。
大人の手足口病の特徴 発疹
手足口病では初期症状の発熱と咽頭痛のあとに発疹が出、
そして発疹の水ぶくれの周りが赤くなるのが他の病気と
見分けるポイントともなります。
発生する場所は手の平、手の指、足の裏、
膝の裏や口に赤い発疹が出来ます。
この発疹がかゆみやしびれにつながってゆきます。
かゆみは人によっては強く我慢できないほどです。
大人の手足口病の特徴 しびれ
大人の手足口病では40度近い高熱になる事が多く、
発疹や痛みやかゆみを伴うのでそのピリピリと
した痛みがしびれるような感覚になるようです。
実際はしびれているわけではないのですが、
しびれに似た感覚になると言えばわかりやすい
のではないでしょうか。
大人の手足口病の特徴 かゆみ
手足口病は発熱の後2日程経過すると
特徴的な発疹が出てきます。
手のひらや指、足の裏やひざ、膝裏、
そして口の周りなどに特徴的な発疹が出、
この発疹は強いかゆみを伴います。
かゆみがひどく寝ることが出来なくなったり、
口の中に出来た場合は食べるのが嫌になる
くらいかゆいのが特徴です。
酷い場合ですと水を飲むのも痛い場合も
ありますので、
口の中に出来た場合は刺激の少ない食べ物を取るか、
消化に良いうどんやおかゆなど口の中にとどまる
時間が少ないものを選んで食べるのがいいのかもしれません。
大人の手足口病の特徴 喉
手足口病の初期症状では喉の痛み(咽頭炎)
があり場合によっては口の中に口内炎が
大量発生する場合もあります。
咽頭炎とのダブルパンチで食べ物を
受け付けなくなる場合もあります
ので注意が必要です。
喉の痛みは長引き中々改善しないのが特徴です。
大人の手足口病の特徴 爪
大人の手足口病では爪が剥がれる事が
まれにあります。
手足口病のウイルスは数種類ある中の
コクサッキーA6型というウイルスは
何と爪を生成する根本に入り込み
ダメージを与えることから爪が正常に
成長することが出来なくなる為、
剥がれる事があります。
大人の手足口病の他の病気との見分け方
手足口病と似たような症状の他の病気があります。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナの症状は手足口病に非常に似ています。
ウイルスが原因であることや子供がなりやすい点や
夏に多くなるなど共通点が多いのです。
そして初期症状が喉の痛みや腫れ水ぶくれになる
ところが同じですが、
ヘルパンギーナは手や足に発疹が出来る事が
無いのが大きな違いです。
プール熱
プール熱も手足口病やヘルパンギーナに症状が似ています。
ウイルスが原因であることや子供になりやすい事、
夏のプールで感染しやすい事など間違いやすい
のも無理はありません。
プール熱の特徴としては発熱、
喉の痛み倦怠感に加え特徴が
目の痛みと充血があるのが
手足口病やヘルパンギーナとの見分け方になります。
水疱瘡
水疱瘡も主に子供がなりやすい病気で、
水痘帯状疱疹ウイルスが原因で
水ぶくれになるのですが、
水ぶくれができる場所が手足口病とは違います。
水疱瘡は全身特にお腹や背中に出るのが特徴ですので見分けるポイントとなります。
手足口病の感染経路
大人の手足口病の感染経路は主にお子さんが発症した後
看病した親に移るパターンが多いようです。
手足口病はウイルスですので患者の咳やくしゃみ
から飛沫感染する場合と
おもちゃなどに患者の唾液や鼻水などがついていた
場合感染する接触感染があります。
又、小さいお子さんの場合完治した
と思っても4週間位は便としてウイルスが
排せつされますので、
おむつ交換時などの接触感染
から大人が感染することがあります。
手足口病完治までの期間
手足口病の潜伏期間は約5日間位
発症後3日間位高熱となる場合もあり、
その後微熱が続くと発疹や水ぶくれ
などの症状が出始めます完治までは大体1週間位を要します。
手足口病感染防止対策
家族などの感染が認められた場合、手足口病は
ウィルス性の病原菌ですので感染を防ぐには
患者も家族もマスクをし、飛沫感染を防ぐ
必要があります。
又、接触感染もありますので、患者が着ていた
パジャマや枕、布団やタオルなどの洗濯の場合は
充分気を付けて取り扱う事が感染を防ぐ事になります。
手足口病には予防接種できるワクチンや治療薬がないので
とにかく感染しない事が重要になります。
除菌ハンドソープで小まめに除菌する事が
感染防止になります。
大人が手足口病になった場合いつから会社へ行ける?
手足口病の場合インフルエンザのように自宅待機期間と言うものは明確に
設けられてはいません。
しかし手足口病は口や手に発疹が出ますので、
この状態で仕事に行くと周りからドン引きされること
間違いありません。
仕事が忙しいのはわかりますがせめて発疹がなくなる
まで自宅待機しましょう。
まとめ
- 手足口病は子供だけが発症するわけではない
- 飛沫感染や接触感染で大人も発症する
- 特徴は発熱、咽頭炎、手足口の発疹
- 口だけ発疹はヘルパンギーナ
- 目の痛みと充血はプール熱
- 感染を防ぐには除菌
我々の周りには常に色々なウィルスが存在しています。
健康でウィルスに負けない状態ならばそれほど心配する必要は有りませんが、
体力が落ちた中年期以降の方は重症化する場合もありますので、
日頃から病気やウィルスに負けない身体作りを
心掛けましょう。