高齢者の熱中症予防対策は早めの水分補給と食事の質が大切
熱中症は老若男女問わず皆が気をつけている、また気をつけるべき症状です。
暑い時期は熱中症が怖いのであまり外出しない
長時間室外にいるときは帽子が必需
水分も必ず常備している
おじいちゃんの散歩が心配
その中でもより気をつけなければならないのは高齢者の方々になります。
もちろん、高齢者は熱中症だけでなく全ての病気や食生活など日頃から気にかけるべきことが多いと思います。
熱中症もその一つで、若者と比べるとやはり熱中症になった時の危険度は高まります。
とは言っても対策はもちろんありますのでご安心下さい。
たかだか熱中症と甘く見ないように気をつけてほしいと思います。
今回はそんな高齢者の熱中症予防についてお話したいと思います。
熱中症が重篤化しやすいのは若者より高齢者
熱中症で特に気をつけなければならないのは、高齢者と幼児になります。
どちらも熱中症弱者と言われているのですが、高齢者は暑さや熱、温度変化に対応が鈍くなっていることからといわれており、幼児の場合は、発達が未熟な為、自分自身で体温調節が出来ない為です。
そして高齢者の方が熱中症になりやすい状況は若い人と少し違います。
若い人に多く見られる熱中症はスポーツ時や屋外での労働、農作業になります。
この場合、熱を受けてから短時間で発症します。
ですが、高齢者に多く見られる熱中症は日常の生活の中で起きることが多く、短時間では気づく事が出来ません。
そのため、気づいた時には遅く、重症になる事が多いのです。
また、高齢者の方は体力も落ちてきている為、回復に時間がかかるのも問題です。
高齢者は体温調節機能が鈍ってきている
では、どうして高齢者の方は熱中症と分かるまでに時間がかかるのでしょうか。
まず、高齢者の方の自覚症状が遅いことに問題があります。
一番の理由は体温調節機能が鈍ってしまうからという事でしょう。
そもそも人が熱中症になるのは、暑さにより人が持っている体温調節機能が乱されることによって起きます。
この体温調節機能を使って熱を身体から放出しようとしたり、汗をかいて体温を下げようとします。
この汗の蒸発の気化熱を使って体温を下げるのですが、湿度が高いと蒸発出来ない為、熱が身体にこもります。
こういった体温調節機能自体が高齢者の場合は老化に伴い鈍ってしまっているのです。
若者はこまめだが高齢者は水分補給が遅れがち
熱中症で一番のポイントになってくるのは実は水分補給です。
熱中症になるのは実は脱水症状に陥っている為だというのはご存知でしたか。
前項でお話した体温調節機能もそうですが、若者の場合は身体の反応がとても素直です。
その為、身体が何を欲しているかにとても早く順応することが出来ます。
高齢者の場合、汗をかく機能も衰えてしまう為、水分補給が必要だという判断材料が少なすぎるので身体が反応しません。
その為、高齢者の方は水分補給が遅れがちになってしまうのです。
熱中症予防の水分補給の仕方や食事
水分補給の仕方
まずは水分補給ですが、日頃から水分をこまめにするように心がけておきましょう。
例えば、食事の前後に水を一杯ずつ飲むようにする、寝る前に水を飲むなど、一気に沢山飲むのではなくこまめに摂ることが大事です。
こまめと言っても意識を変えるだけではなかなか難しいので習慣にしてしまいましょう。
それからただの水やお茶などでは実は身体の水分にはなりません。
身体の水分にはナトリウムやカリウムといった電解質を含んでいます。
その為、電解質を含んだ水を飲むことをオススメ致します。
食事
熱中症予防に効く食事の押さえておきたいポイントはミネラルとビタミンを摂ることです。
女性であれば意識的に摂取しようと思っている人もいることでしょう。どんなものが当てはまるのか参考に挙げたいと思います。
海藻類
海苔、わかめ、ひじき、昆布
野菜
トマト、ナス、キュウリ、モロヘイヤ、ほうれん草、さといもなど
果物
イチゴ、バナナ、キウイ、スイカ、メロン、桃など
この他にキノコ類や大豆類なども当てはまりますので食事に取り入れてみましょう。
高齢者の熱中症予防対策まとめ
高齢者の方は老化に伴い色んな機能が衰えています。
だからこそ日頃から出来る対策を考えなくてはいけません。
その点では水分補給も食事もさほど難しくありませんので、これを機に是非試してみて下さい。
熱中症関連記事になりますのでこちらも是非ご覧ください。