血管年齢が高いと部位別にどのような病気になるのでしょうか?
血管年齢が高いとどんな問題があるか考えたことはありますか?
血管は人の身体の中でも命に関わる臓器にも密接に繋がっています。
そんな血管が原因で死に至るケースはかなりあります。
放っておくと死に至ってしまうかもしれませんので気をつけなくてはなりません。
でもどんな病気に繋がるかいまいちピンときませんよね。
今回は血管年齢が高くなる事でなり得る病気についてお話したいと思います。
全ての臓器は血管から運ばれる血液によって正常を保てる
血管といえば、全身に張り巡らされているのはご存知ですよね。
全ての臓器に密接に繋がり血液や酸素、栄養を運んで身体を正常に保っています。
逆に言えば、血管が上手く機能しなければ、全ての臓器に支障をきたす恐れがあるという事です。
人が病気になる時、どこが悪いのか原因を見つけようとしますが、例えばそれが臓器にある場合、元をたどれば血管に異常があったという事例は少なくないのです。
全ての臓器を正常に保つ役割のある血管を悪くしてしまうと全ての臓器に何らかの影響を与えてしまう可能性があることを覚えておきましょう。
血管年齢が高いと脳や目におこる病気
血管年齢が高いと脳や目にも症状が現れることがあります。
まず、脳について見てみましょう。
血管年齢が高くなるとまず、気をつけなければならないのは動脈硬化です。
この動脈硬化は様々な病気の原因になっていますが脳でも同じです。
特に動脈硬化が発生しやすい場所が脳です。
動脈硬化が現れる事で起こる病気は、脳梗塞、脳出血、老年性痴呆症などが挙げられます。
脳は生命を保つための重要な役割を果たしています。
その為、脳に血液が行かなくなると命の危険や身体機能に支障をきたします。
中には、血管が壊死することや、後遺症で言語障害や記憶障害になることもあるので注意が必要です。
右脳に障害がおこると左半身に麻痺、左脳に障害がおこると右半身に麻痺が見られやすいことが分かっています。
次に目におこる病気ですが、もちろん目にも血管は走っています。
動脈硬化や血管が炎症することによって網膜に異常が起きることがあります。
特に血管の影響を受けやすいのが網膜動脈閉鎖症、網膜静脈閉鎖症です。
症状の重さの違いは多少ありますが、これらは失明する可能性がある程危険なものです。
またなかなか視力低下=血管異常とはならない、また自覚症状がないため、なかなか気づけないのも問題です。
血管年齢が高いと胸部や腹部におこる病気
血管年齢が高くなり、動脈硬化が進むと胸部や腹部にも病気がおこることもあります。
胸部や腹部に現れる病気は、大動脈瘤や、大動脈解離が考えられます。
胸部や腹部には大きな血管大動脈があります。
これは、心臓から出て胸部から腹部にかけて身体の中に通っている身体で一番大きな血管になります。
健康時では胸部で約太さ3cm、腹部で2cm程の太い血管ですが、動脈硬化が進むことにより、大きなコブが出来る病気が大動脈瘤。
そして血管内壁に亀裂が走り、中で破裂するのを大動脈解離と言います。
どちらも命に関わる危険な病気ですが、これもまた自覚症状がないのでなかなか事前に気づく事が出来ません。
その為大動脈瘤、大動脈解離にしても破裂した時の激しい痛みにより気づく事になります。
これらの死亡率は大動脈瘤が破裂し、緊急手術をして30~50パーセント、大動脈解離だと2週間放置して75パーセントまで上がると言われています。
自覚症状がないため、この病気についてよく知り、予防をするしかない危険な病気です。
「それいいけ!アンパンマン」のドキンちゃん役の声を長年務めていた声優の鶴ひとみさんも大動脈解離でお亡くなりになられたのは記憶に新しいところでしょう。
鶴ひとみさんは首都高環状線で車を運転中に自身の異変に気づき、後続車に危険が無いようハザードを付け停車しましたが病院へ搬送されたときには亡くなっていました。
大動脈解離はいつ何時自身を襲うかわからない恐ろしい病気なのです。
血管年齢が高いと手や足におこる病気
血管年齢が高くなり、糖尿病を患い、動脈硬化が進むと四肢に影響が出ることもあります。
難病指定されているのはバージャー病がその1つです。
これは手足の静脈が詰まり、壊死してしまう可能性のある病気です。
今までは切断を余儀なくされていたようですが、最近バージャー病は特にタバコが原因になることが多いためタバコをやめ、治療をしていくという方法もあります。
まとめ
血管は身体全体に網羅されているものですので様々な場所で病気が発見されています。
また、血管が悪くなる事で繋がった臓器が悪くなるだけでなく、間接的に身体のどこかに影響を与えることもありますので注意が必要なのです。
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