メキシコ旅行は治安が悪すぎの地域に近づかない事が大事
我々中年世代は子供が手を離れていく頃になり、そろそろ夫婦水入らずで何処か海外旅行に行きたいと思う方々も多いのではないでしょうか?
2018年ロシアワールドカップでは絶対王者のドイツがグループリーグ敗退のサプライズがありました。
その原因となったのは初戦で手痛い敗戦を喫したメキシコでした。
今回のメキシコの代表メンバーは他国のように、これと言ったスーパースターはいないにもかかわらず、組織力とショートパスを多用した特徴は同じく今大会大きく話題になった我が日本にも通じる所があり、体格も日本人に近いことから何となく親しみがある国なのですが、
皆さんは日本のほぼ真裏のメキシコと聞いてどの様な事を思い出しますか?
荒野にサボテン
毎日タコスを食べている
メキシカンハット(ソンブレロ)をみんなかぶっている
カラフルなポンチョを着て
スーパーマリオのような口髭で
陽気にマラカスをふりまくっているけど・・・
マフィアがはびこって超危険!
大部分の方がこの様なイメージを持っているのではないでしょうか?
日本の事をよく知らない外国人が日本のイメージを聞くと
サムライ
忍者
スモウレスラー
カブキ
刀
を想像するのと同じで、あまり馴染みの無い遠い異国の地の事はよくわからないものです。
そこで現在メキシコ在住のライターSさんによる現地メキシコの意外な真実や誤解などのレポートとなります。
これを機に真実のメキシコを知ってもらい、夫婦旅行の候補の参考にしていただければと思います。
しかしメキシコと言えば日本でよく報道されるのが、カルテルによる残忍な犯罪などです。
おそらく多くの日本人のイメージとしてはメキシコ=危険な国=旅行の候補としてはちょっと・・・となっていると思います。
旅行に行く前に1番不安になるのは間違いなく治安だと思います。
治安が良くても悪くても危険な場所というのはつきもの。
特にメキシコと聞くと治安は本当に大丈夫なのかと思う方がほとんどでしょう。
そこで現地在住のライターSさんに真実のメキシコを語ってもらいます。
特に危険な地域を知っておけば事故は未然に防ぐことが出来ますので、旅行に行く前に確認をしておきましょう。
メキシコって本当に危険なの?
実際のところメキシコは本当に危険なのでしょうか?
メキシコと聞くと陽気な音楽にダンス、テキーラにサボテンとカラフルなイメージがある一方で、犯罪が多いというイメージが強いですよね。
確かに全くないという訳でもありませんが、ほとんどの場合観光客が巻き込まれる事はありません。
というのも、メキシコに多い大きな事件はほとんどはマフィア絡み。
となると、マフィア対警察の抗争となるので一般人や観光客が巻き込まれる事はほぼありません。
特に殺人事件は滅多になく、スリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪がほとんどです。
またこれも大人しく金品を渡せば殺されるなんて事はありません。
メキシコは観光業に力を入れている国です。
その為、観光地であれば治安対策に警察やセキュリティなどを多く配置していますので人が多い観光地から出なければ事件に合うことはほぼありません。
メキシコで立ち入ってはいけない有名な危険地域
メキシコの中でも特に危険地域と言われている場所があります。
旅行の際は次の地域には立ち入らないようにすることが犯罪に巻き込まれない為に重要なので必ず覚えておきましょう。
メキシコシティ内一部地域
メキシコシティ自体は地下鉄もあり人も多く安全に思えます。
ソカロ(広場)などの観光地であれば問題ありませんがメキシコシティ内には避けた方が良い地域がいくつかあります。
その中でもトップに危険と言われているのがテピトです。
この地域はソカロから歩いて行ける距離にあるので間違ってもふらっと歩いたりしないようにしましょう。
この場所は大きな市場で賑わっていますが、違法なものや、盗品が売られています。
更にその裏では、闇取引として銃や麻薬のマーケットとして機能しています。
この地域内では殺人事件や誘拐も多いのでメキシコ人でさえ近づかない地域と言われています。
またメキシコのメインの入り口とも言えるメキシコシティ空港の周辺も危険地域と言われています。
先ほどのテピトにも近く2㎞程しか離れていない近距離です。
この辺りも犯罪が多いため、空港を出たら自力で歩き回るのは避けて下さい。
到着したらバスやタクシーなどで滞在先まで直行しましょう。
メキシコシティには他にも危険なエリアはいくつかありますが、観光地ではありませんし特に見て回るところでもありません。
メキシコシティを訪れる場合は、ちょっと降りて歩いてみようという好奇心は捨てて安全な観光地だけ歩くようにしましょう。
またうっかり危ない地域に入っていたとならないようにこまめに地図で現在地を把握しましょう。
アカプルコ
昔は有名なリゾート地でセレブが別荘をこぞって購入していたというアカプルコです。
日本でも少しご高齢の方だと安全だったアカプルコに行ったことがあるという人もいるかもしれません。
場所的にはメキシコシティからほぼ南に位置する太平洋岸の場所です。
そんなアカプルコですが今では世界の危険地域トップ10に入るくらい危険になってしまいました。
アカプルコでは1日に2から6人は殺されており、銃撃戦なども頻繁です。
浜辺に死体が並べられた事件も有名とかなり危険な地域です。
そのほとんどがやはり麻薬売買関連のマフィア絡みの犯罪となっています。
危険を避けるためにはアカプルコも避けた方が良いでしょう。
危険を察知するには
上記に挙げた場所は本当に危なくて有名なところです。
ではこの場所以外なら危なくないのかというとそういう訳ではありません。
どんな場所でも、少し避けた方が良い地域は存在します。
観光客なら尚更です。
明らかに観光客が目立ってしまう場所は避けなければなりません。
まず、明るいのに人通りが少ない場所は避けましょう。
荒廃している、荒れているような地域もいけません。
観光地で賑わっている場所でも1本路地を間違えたら暗く人通りがなくなる所もありますので、必ず路地に入る場合は人が多いか、暗くないか確認しましょう。
また夜11時から朝7時までは危ない時間帯になりますのでツアーなどホテルに送迎が来る場合以外外出は控えましょう。
まとめ
これを読んで怖くなったからやめようなんて思わないで下さいね。
ここで挙げた地域にわざわざ出向く人はいないと思います。
メキシコ人が全て危ない訳ではありませんので自ら危ないところに行かなければ危ない事も起きません。
また、事前に外務省や大使館のホームページで危険地域を確認していくことをおすすめします。