キレる・荒ぶる老人が社会問題に!3つの主な原因と対処法とは?
昨今、日本は人口が減ってきているのに対し、高齢者が増えていることが大きな社会問題になってきています。
実はそんな高齢者による様々な問題というのも増えてきているのも事実。
その中でも多くの人の頭を悩ませているのが、キレる老人や荒ぶる老人です。
高齢者で溢れる日本ではやはり目をそむける事は出来ません。
上手く向き合ってお互いに心地よく過ごすことが求められます。
でも・・・




一体どうして最近はキレる・荒ぶる老人が増えてきているのでしょうか?
キレる原因とキレやすい老人の対処法について考えたいと思います。
日本は世界に類を見ない超高齢化社会
日本は高齢化社会だと様々なメディアなどでも取り上げられ、高齢者が増えているというのは周知の事実です。
高齢化社会と挙げられる国に共通しているのはやはり先進国というところでしょう。
昨年、日本は総人口のうち、65歳以上の高齢者の割合が、過去最高の26.7%となりました。
国連や世界国際機構(WHO)は、この総人口に対し65歳以上の高齢者の割合が、7%以上を「高齢化社会」、14%以上を「高齢社会」、21%以上を「超高齢社会」と定めています。
日本は26.7%という事で「超高齢社会」に入っています。
超高齢社会にはドイツ、イタリア、スペインなどのヨーロッパ諸国やアジアでは中国などと日本の他にもありますが、「世界に類を見ない」と言われる理由があります。
それは、高齢化社会に入ってから高齢社会になるまでにそんなに時間が経っておらず、急速に高齢化している事にあります。
日本はたった24年間で高齢社会に突入しました。
それが1994年の事で今では超高齢社会に入っているという事です。
高齢化のスピードが速いと言われているのはヨーロッパ諸国で、特にイギリスは早いと言われていますが、それでも高齢化社会から高齢社会に入るまでは40年かかっています。
日本の24年というスピードは更に加速していくと言われています。
この速さが「世界に類見ない」と言われる理由なのです。
老人は何故キレる? その3つ例と原因
何故老人のキレる現象が増えているのでしょうか。老人のキレる原因にはいくつか考えられる原因があります。
認知症やアルツハイマー病
まず、考えられるのは病的なものです。
このキレるという行動は認知症やアルツハイマー病の兆候としてよく見られる症状です。
特に、性格が急に変わったというような変化があった場合はこれらを疑った方がよいかもしれません。
また、物忘れが多くなることにより、他人との話が噛み合わなかったり、覚えていない事に対し他人に責められていると感じてイライラする事が多くなってしまうのです。
脳の老化
2つ目は、老いは老いでも脳の老いです。
老化は避けられない現象ですが、人間の思考や理性、怒りを含む感情をコントロールする、前頭葉が老化によりその働きを弱くしてしまい、感情を抑えきれず爆発してしまうという事です。
社会的疎外感
3つ目に挙げられるのは、社会的疎外感です。
会社に長年勤めていた人が定年を迎え、新しい社会について行けずキレてしまうというものです。
特に、会社に勤めていた時に地位的に高い役職にいた人ほど、部下がやってくれていた、もっと気を使えるひとが沢山いたなど元の会社と比べてしまったり、承認欲求が満たされずついキレてしまうという事もあるようです。
この社会的疎外感は会社だけでなく、最近のスマートフォンにしてもそうですが、IT化された社会についていけず疎外感を感じたり、核家族が深刻化する社会で、なかなか家族に会えずにいると、自分は必要とされていないと感じ、その感情が怒りとなって爆発してしまうのです。
キレる例
最近よくニュースでも挙げられたりしている老人のキレるという行動ですが、どんなものがあるのでしょうか。




実際、これらの例で挙げたものは決して100%老人が悪いわけではありません。
ですが、この怒りをコントロール出来ずに爆発させてしまうことに問題があるのです。
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人は老いると穏やかになるなんて幻想
よく好々爺(こうこうや)という言葉があるように、年を重ねることで性格に角がなくなり丸くなるとよく聞きますよね。
もちろん高齢者が全員そうかというと違います。
個人差もありますし、逆に歳をとると性格が先鋭されるとも言われています。
短気だった人が歳を重ねてより短気になったりという事です。
ではどうすればいいでしょうか?
キレる老人が来たからといって怪訝そうにするのではなく、まずは話をしっかり聞きましょう。
聞いているという姿勢は老人に安心感を与えます。
大体の場合思ったことをそのまま声にすることで、自分の感情を吐き出したいという欲求がありますので、まずは言いたいことを言わせてスッキリさせることが大切です。
言いたいことを言えば感情の高ぶりを多少抑える事が出来ます。
そして、何を求めているのかを考えましょう。
怒りには必ず怒る前の感情があります。
その感情のきっかけとなったものや、欲求に添えなかったことは何なのかを見定める事が重要です。
我々中年層や若年層は大先輩である老人を大きな愛で包み込んであげるようなイメージを持って接する事が大事です。
向こうがキレているからこっちもキレてやる!では社会は上手く行きません。
まとめ
最近よく話題になるキレる老人ですが、超高齢社会に生きる私たちには上手く対処していくしかありません。
キレる老人を怒らせないというのは難しいかもしれませんが、その後のフォローや高齢者に対して日頃から出来る事はたくさんあるはずです。
いずれ我々も嫌でも「老人」と呼ばれるようになるのです。
目の前で切れている老人は20年後のあなたの姿そのものなのかもしれません。
そのように温かく見守って広い気持ちで接しましょう。