【生産農家直伝】ゴーヤの育て方で大事なのは摘心!回数は?
家庭菜園などでいろんな野菜を作っているけど、今年はゴーヤに挑戦してみようかな?
と思っている方もいるのではありませんか?
あるいは電気代を節約したいからゴーヤのグリーンカーテンを作ろうかな?
と考えている方もいることでしょう。
ゴーヤは沖縄など南の地方の特産品で、最近では全国でも人気の夏野菜です。
ツル状に伸びていき比較的作りやすく実も食べることができてベランダで栽培する方もいますよね。
そこでゴーヤを栽培している農家の私がお家でも立派に作ることができるゴーヤの育て方をお教えしますね。
ゴーヤの実を収穫するために必要なのが摘心
野菜を作るのは果実を収穫することが目的ですよね。
自分で作った野菜の味はまた格別です。
しかし野菜は種を蒔けば後は放っておいて良いというものではありません。
まあ放っておいてもある程度は大きくなりますし収穫もできるかもしれませんが、より立派でよりおいしい野菜を作るためには手間を惜しんではダメなのです。
ゴーヤはツル状に伸びていく野菜です。
土の栄養と水さえあればどんどん伸びていきます。
ええ、本当にどんどん伸びていくのです。
下手すりゃ高さが3m以上に伸びることもあります。
しかしあまりに伸びてしまうと実が生っても手が届かなくなってしまいますし、害虫や病気の対応もできにくくなってしまいます。
それに伸びすぎると栄養がツルの方ばかりに行ってしまうので、肝心の実の方には栄養が行き渡らず小さな果実になってしまいます。
大きな果実にするために大切なのが摘心という訳です。
摘心っていったい何?
摘心とはツルの先を切ってしまい、それ以上伸びないようにすることです。
ゴーヤで言うと、中心に一番太い枝がありそれが上へ上へと伸びていきます。
途中に葉っぱが出てきますが、その葉っぱと葉っぱの間を一節と数えて七節ぐらいまでになったら、本線の枝の先を切ってしまいましょう。
するとゴーヤの枝はそれ以上伸びることができず、下の葉っぱと枝の間から脇芽を出してきます。
脇芽を出して横に広げていった方がグリーンカーテンとしても良くなりますし、実も収穫しやすくなります。
実を大きくするためにも、葉をたくさん出すためにも摘心はとても大事なことですよ。
摘心の回数は?
摘心は一回で構いません。
ゴーヤの苗一つにつき本線を一回摘心すればよいでしょう。
脇芽は摘心する必要はありませんが、自分が予想したより大きくなりそうだったらそれ以上に伸びないように先を切ってもいいでしょう。
ベランダでグリーンカーテン用にとゴーヤを育てていたら伸びすぎで上の階にまで届いちゃったということがないようにした方がいいですね。
ちなみに摘心はキュウリやグリーンピースのようなツル巻き状の野菜ならすべて有効です。
大きなゴーヤの実を収穫したいのならあまりにツルや葉を大きくし過ぎると実の方に栄養がいかなくなってしまいます。
摘心した後でも追肥することが肝心です。
花が咲きだしたら1週間に1度程度は、粒状の化学肥料をパラパラと根の近くに撒いてあげるか、栄養剤のアンプルを与えるようにしてあげましょう。
ゴーヤの花にはオスとメスがある
実はゴーヤの花にはオスとメスがあります。
成長すれば黄色い小さな花が咲いてくるのですが、花の付け根部分を見れば小さな球のようなものを持っている花があります。
これがメスです。
普通は虫などが雄花の花粉を雌花に運んで受粉するのですが、確実に実をつけるために人の手で受粉するようにしましょう。
雄花を取って雌花の中心部分にあるめしべに花粉を付けてあげます。
確実に果実を収穫できるように、実が膨らんできて雌花が枯れてしまうまで毎日受粉してあげるのが望ましいです。




まとめ
- ゴーヤを含め野菜栽培では植えてハイ終わりでは無い
- 手間をかける事によって収穫量も変わる
- ゴーヤは摘心すべし
- 確実に受粉させるために人の手で受粉させる
美味しい野菜を収穫するためにはそれなりの工夫と苦労があるものです。
苦労した分だけ収穫した時の喜びは大きいですよ。
ぜひゴーヤ作りに挑戦してみましょう。
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