10年で2倍に!死後離婚の理由とメリット、デメリットは?

今話題の死後離婚と言う言葉をご存知ですか?

なんと10年で2倍にまで急増している死後離婚。ちょっと気になっている人も多いのではないでしょうか。

今後超高齢化社会に突入する日本においては、今後更に増え続けると言われておりますので、他人事とは思わないでください。

最近増えているだけあって、この死後離婚はメリットが結構あります。結婚をするとパートナーだけでなく、パートナーの家族も自分の家族となりますよね。

誰しもがパートナーの家族と上手くやっているかというと悲しいかな、そういうわけではありません。

この死後離婚はそんなパートナーが亡くなった後、パートナーの家族と縁を切りたい方が行うものと言われていますが、メリットがあるものにはデメリットもつきもの。もちろんデメリットもあります。

-この記事のザックリとした内容-

  • 死後離婚は元パートナーとではなく、パートナーの血縁家族と縁を切ること
  • 死後離婚という言葉は造語で正式には婚族関係終了届
  • メリットもあればデメリットもあるので深慮の上での行動を

今死後離婚に興味のある方はこのメリットとデメリットをよく知った上で決断するようにしましょう。

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死後離婚とはどういうことで理由は?死別したら離婚では?

死後離婚

では、この死後離婚とは具体的にどういうことか知っていますか?

死後離婚という名から考えると、パートナーが亡くなった後に離婚が認められるように聞こえますが、実際亡くなったパートナーとの離婚は認められていません。

ではどういうことかというと、パートナーが亡くなった後にパートナーの血縁家族と縁を切る事ができるというものです。

その為パートナーとの間柄は夫婦のまま残り、パートナーの家族とだけ縁を切れるというものなのです。その為女性に多いと言われています。

例えば、姑と上手くいっていない家庭や、パートナーの家族との間に確執があるなど、家庭の悩みがある方って少なくないですよね。

パートナーがいたからこそ我慢していたものの、パートナーがいなくなった今この関係を続ける必要はないと思う方にこの死後離婚は活用されているわけです。

死後離婚は造語!正式名称は?

この死後離婚という名は実は本来の名前ではありません。では正式名称はというと婚族関係終了届といいます。

そのため、離婚というよりは、結婚して出来たパートナーの家族との関係をなくすためのものとなります。

この婚族関係終了届を市区町村役場に提出すると婚族関係を切る事が出来るのです。

夫が亡くなっても夫の墓には入らないという事から死後離婚という言葉が生まれたと言われています。そのため死後離婚という制度はありません。

実際婚族関係を終わらせるには2つの方法が民法で定められています。一つはパートナーとの離婚によって婚族関係は終了するというもの。

もう一つは夫婦の一方が亡くなった場合のみ適用出来るもので、生存配偶者が婚族関係を終了する意思がある場合に適用されるというものです。

そのため、この亡くなった方の両親から嫁との婚族関係を終了したいというような場合には認められないということです。あくまで配偶者だけが提出出来るものなのです。

メリットは?

死後離婚メリット
ではメリットには何が挙げられるでしょうか。

義理の両親、きょうだいと縁がきれる

特に義理の両親の老後のお世話をしなくても良くなる。

又、義理の両親やきょうだいに借金がある場合、巻き込まれなくて済むなど、パートナーが亡くなってから自分がしなくてはならないのかという不安や悩みから解放されます。

パートナーと同じ墓に入らなくてよい

これはパートナーと同じ家族の墓に入ると、お墓の管理をしなくてはなりません。

また、どうしてもパートナーと同じ墓に入りたくない、パートナーの家族と同じ墓はどうしても嫌だという方にはいいでしょう。

同意はいらない

縁を切るというくらいですから婚族の方の同意が必要だと思われるかもしれませんが、その必要はありません。

その為、わざわざ気まずい話し合いは行わずに一方的に縁を切ることが出来るのです。

遺産は相続出来る

死後離婚は実際に離婚するわけではありません。

あくまでパートナーの家族との縁を切るだけなので、パートナーとの縁そのものは切れていません。

その為パートナーが亡くなってからの遺産の相続権は剥奪されるわけではありません。また除籍されていない為、年金も変わらず受け取る事が出来ます

デメリットは?

死後離婚デメリット
良い事だらけに思える死後離婚ですが、デメリットももちろんあります。

祖父母と孫の縁はそのまま

例えば子供がいる場合、自分だけが両親や家族と縁を切っているだけなので、自分の子供と祖父母や家族との縁は切れていません。

そうすると、自分の子供に何かしらの影響が出る可能性と、祖父母との関係が疎遠になる可能性が高くなるという事を忘れてはなりません。

パートナーの法要に呼ばれない

もちろん婚族と縁を切っているのですから、パートナーの墓参りや年忌法要は呼ばれませんので参加出来ないことを覚悟しておく必要があります。

環境を変えなくてはならない

もしかしたら同居していた人や近所に住んでいる人もいると思います。

これは環境を必ずしも変えなくてはならないというものではありませんが、やはり縁を切ってからも近くに住み続けるのは気まずいですよね。

結局避けるように引越しする方がほとんどです。長く住んで愛着があったり、家族以外の近所付き合いを上手くしていた人には結構辛いものがあります。

一度切った縁は戻せない

あまりないかもしれませんが、一度縁を切ってしまったら戻すことは出来ません。

後悔先に立たずという事で慎重に行う必要があります。

まとめ

今話題の死後離婚のメリットとデメリット、如何でしたでしょうか。

縁を切れると思ってすぐに行動に移してしまうのは早計です。もしも今真剣に死後離婚を考えている方はまずメリット、デメリットをよく理解して決断する事をお勧め致します。

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