熟年離婚を考えている女性が後悔しない為に考えるべきはお金と縁
以前は、一度結婚したら一生添い遂げるものというのが日本の風潮でしたよね。
特に女性は離婚すると「出戻り」などと呼ばれて肩身の狭い思いをしたものです。
しかし最近ではバツイチ、バツニは珍しくなくなりましたよね。
旦那の浮気にウンザリ・・
旦那の稼ぎの悪さにウンザリ・・
何であの旦那と結婚しちゃったのだろう?
家庭内別居で一緒にいる意味が無い
顔も見たくない
など人それぞれの理由はあるでしょうが、色々な原因で離婚の二文字を意識するようです。
それに熟年離婚も増えてきているそうです。
子育てが終了したら夫婦水入らずで悠々自適に・・・なんて若い頃は考えていても、いざその年齢になると現実とのギャップに苦しむ女性が増えているようです。
離婚しても幸せな日を送ることができるのなら、それもアリですが、熟年離婚を考えている女性の方!ちょっと待って!
本当に離婚しても後悔しませんか?
そこで熟年離婚について考えてみましょう。
何故近年熟年離婚が増えている?
熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦が離婚することです。
大体、結婚から20年以上経っていて、夫が定年を迎えたことがきっかけで離婚に踏み切る夫婦のことを熟年離婚ということが多いようです。
したがって、熟年者(50歳位)が結婚後すぐに離婚した場合は熟年離婚とは言わないようです。
でもなぜ、20年以上も夫婦であったのに、歳を取ってから離婚するのでしょう?
2000年以降に熟年離婚は急増しています。団塊の世代が定年を迎えたことと関係がありそうです。
団塊の世代は、いわゆる戦後のベビーラッシュで同世代の人が多いです。
団塊の世代やその親は大正や昭和の育ちで、「男は外で働き、女は家を守るもの」という考えです。
団塊の世代の男性は、自分の父親のように男は家では何もしない、偉そうにしてもいい、女は黙って男に尽くすもの、という考えを刷り込まれています。
長年、夫に寄り添いがんばっても褒めてもくれない夫に腹が立ち、ついに爆発したということが熟年離婚の増えてきている原因かもしれません。
時代も変わり、女性が一人で生きていける…かもしれない風潮の現在では、「自由に行きたい」「自分らしく生きたい」と望む女性が思い切って離婚という選択肢を選びやすくなっているのかもしれませんね。
熟年離婚して後悔した実例
しかし、現実では熟年離婚をしてよかったと思える人はどのくらいいるのでしょう?
熟年離婚をして後悔した実例を挙げてみましょう。
“一生専業主婦が嫌で熟年離婚をしたものの、別れてから元夫に経済的にも精神的にも支えられていたことに気づき、元サヤに戻りたいと申し出たが相手にされなかった。”
“別れてからしばらくは仕事に一生懸命だったが、無理がたたって病気になり仕事を辞める羽目になり、結局は生活保護の生活になってしまった。”
“結婚していたころはお友達とランチに行ったり楽しく過ごしていたが、離婚してからは生活に追われ、出かけることもできず、お友達は誰もいなくなってしまった。”
“好きな人と一緒になりたいと離婚したが、結局は新しい人と長続きはせず一人ぼっちになってしまった。”
後悔しない為にはここに気を付ける
離婚をしても今以上に幸せになれると誰もが思っているのでしょう。しかし先のことは分かりません。
離婚を考えているなら、まずは未来予想図を作ってからの方が良いでしょう。
離婚した女性で一番不安なのはお金ですね。
現在では女性でもそこそこ給料が高いというところもありますが、やはり普通のところでは男女の格差があるのが現実です。
また男性の方が世の中から信頼されているというのも事実です。
例えばお金を借りるとしても男性と女性では根本的なことが違うというのも現状ではあり得ます。
「一人分ぐらい何とか…」というのは意外と現実的ではありません。
生活するためにかかる費用は食費だけではないのですからね。
ある程度、歳をとっていると仕事も見つけにくいですよ。
一時の感情に流されないで冷静に考えてみる事も大切
熟年離婚をした女性が後悔することの一つが、寂しいというのがあります。
再婚相手がベストパートナーになる人もいるかもしれませんが、もう結婚生活はこりごりという人もいるかもしれません。
将来、入院する羽目になっても手続きをしてくれる人も着替えを持ってきてくれる人もいないのですよ。大丈夫ですか?
一時の感情で深くは考えずにすぐ行動(離婚)してしまう方も中にはいるのですが、もうあなたは若い女の子ではないのですから、物事をよく考え慎重に行動する事が大切なのではないでしょうか。
まとめ
一時の感情に流されないで、ちょっと冷静になって考えてみましょう。
離婚を考える理由は人それぞれですが、夫と赤の他人になっても後悔しませんか?
20年以上も夫婦だったのですから、乗り越える方法も見つかるのではないでしょうか?
「袖振り合うも多生の縁」と言う言葉があります。
見ず知らずの人とたまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことでも前世からの深い因縁によって起こるものの意味で、どんな出会いでも大切にしなくてはいけないという仏教的な教えがあります。
何の縁かわかりませんが、ふとした出会いがあり、お互い何らかの感情があって結ばれ、長年連れ添ってきた訳です。
星の数ほどいる人間の中で、あなたとパートナーは深い因縁によって巡り合ったのです。
これは事実であり、このことをよく考えた上で慎重な行動を願うばかりです。