血管年齢が高くなることのリスクをよく理解しましょう
血管にも実は目安になる年齢があるのをご存知ですか?
肌年齢なんかは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
なかなか血管年齢という言葉を聞き慣れているという方はいないと思います。
書いて字の如し、血管の年齢なのですが、肌年齢が実年齢より上という話よりも断然危機感が膨れ上がる、シビアな年齢の目安になります。
今回はその血管年齢が高くなることで高まるリスクについてお話したいと思います。
血管は各臓器に新鮮な血液を運ぶ役割
まず、血管は私たちの身体においてどんな役割があるのかを知る必要があります。
血管は身体中に張り巡らされているのはご存知だと思います。
頭から足先までびっしり巡っているのですが、そんな血管にも種類があります。
全部で3つ、動脈、静脈、毛細血管になります。
血管はただ血液を循環させているだけではありません。
身体に必要な酸素や栄養を運び、必要のない二酸化炭素や炭酸ガスなどの老廃物を運び出しています。
この動静脈や毛細血管を全て繋げるとその長さは何と地球2周半くらいになると言われています。
この事実は何回聞いても信じる事が出来ませんよね。
一人分の血管で世界一周を2回半も出来ると思うと何とも不思議な気分になりませんか。
そんな全身の血管に猛スピードで血管がまわっています。
約5、6リットルの血液が約1分でまわるようになっているのです。
そのため心臓から送り出された血液は、血管を通って各臓器に運ばれます。
この血管のおかげで毎日新鮮な血液を身体に循環させることが出来、身体の各臓器や皮膚を健康に保つのです。
血管年齢が高いとおこるリスク1、硬くなる
そんな血管ですが、通常であれば50代半ばから衰えはじめると言われていますが、生活習慣の乱れや運動不足、ジャンクフードなどの影響で、年齢は若いのに血管だけは老人と言う方が増えております。
血管はそもそもとてもしなやかで柔らかく臨機応変に通過する成分に合わせて通過しやすいように変形出来るようになっています。
しかし、血管年齢が高くなると柔らかかった血管が硬くなります。
血管が硬くなると血液の流れが上手く行き渡らなくなります。
血液の流れが悪くなると身体はどうにかして血液を送ろうとします。
血液を行き渡らせるには心臓が出発地点でありポンプの役割を果たそうとします。
血管が固くなればそれだけ心臓に負荷がかかります。
強い圧力をかけると、血圧は上昇し高血圧の原因になります。
また、高血圧になると、血管がさらに硬くなり、動脈硬化が進んでしまうという負のサイクルが始まってしまうので注意が必要です。
血管年齢が高いとおこるリスク2、詰まる
血管年齢が高くなる事で起こる動脈硬化は様々な病状の原因となります。
動脈硬化とは、まず血管の内側の壁に余計なコレステロールが溜まります。
そこにプラークと呼ばれるコブが出来ます。
このコブが血管を狭め、血管が次第に弾力をなくすと硬くなります。
これを動脈硬化と言います。
動脈硬化が始まると血管が傷つきやすくなり、傷つくと血の塊である血栓が出来やすくなる恐れがあります。
血栓が例えば、脳や心臓などの血管に出来て、詰まってしまうと心筋梗塞、狭心症、脳梗塞など、日本で上位にあがる死亡原因など、命に関わる病気に繋がる可能性が高くなります。
血管年齢が高いとおこるリスク3、切れる、裂ける
そして、血管年齢が高くなるとおこるリスクの中に血管が切れる、破れることがあります。
糖尿病や、高血圧になると悪玉コレステロールが原因で血管が破れてしまうことがあるのです。
糖尿病の場合は、血糖が血管の壁を傷つけるため、悪玉コレステロールが侵入しやすくなります。
この悪玉コレステロールが侵入することでプラークが破られる可能性があるのです。
また高血圧は血管にかかる圧力がかかることで、血管の内側の膜が傷つきやすくなり悪玉コレステロールが侵入しやすくなるのです。
この悪玉コレステロールは脂質が異常になる事が原因でなりますので悪玉コレステロールだけでなく善玉コレステロールとのバランスも重要になるのです。
まとめ
血管年齢は日本人の死亡原因の中でも高い割合で、関わりが強くなります。
たかが血管と思わず、これを機に血管年齢を調べてみるのはいかがでしょうか。
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