夏バテ防止に良い食べ物と世界の暑い国で激辛料理が多い訳は?
夏バテ防止に一番効果があるのはやはり食べ物でしょう。
恐らく、皆様も何より先に気をつけようと思うのは食べ物だと思います。
夏はさっぱりとしたそうめんが一番
暑いから熱い汁物は飲みたくない
暑い時に汗が噴き出る唐辛子料理食べる意味がわからない
でもどうして暑い国では激辛料理が多い?
人の身体の基本はやはり食から成り立っている訳ですから適当な物ばかり食べていては夏バテになってもしょうがないですよね。
夏バテ防止を行なっているのはもちろん日本だけではありません。
日本よりも暑い国が世界には沢山ありますが、そこに住む人々はその地域の特性に合った、暑さに負けないように自然と夏バテ防止に効果のある物を口にしています。
今日はそんな世界の夏バテ防止食べ物についてお話したいと思います。
一般的な日本の夏バテ防止食べ物
まず、日本の夏バテ防止によく食べられる食べ物をおさらいしておきましょう。
これは日本食ですので、暑い時期になると自然と食べていたというものも多いかもしれません。
夏バテに効くという食材にはポイントがいくつかあります。
・食べやすい
・ミネラルが豊富
・香辛料が効いている
・疲労回復効果がある
・消化の良いもの
などです。
まず夏の暑さにより食欲がなくなってしまうので、食べやすいヨーグルトや湯豆腐などの口当たりの良いものはいいですね。
またミネラルが豊富な食べ物として梅干しは必須です。
また海藻を多く含む味噌汁なども良いでしょう。
香辛料が効いている、または辛味があると食欲を増進してくれますので、キムチ鍋やカレーなども効果があります。
そして疲労回復が期待できる鶏肉、豚肉などのビタミンB1、B2が含まれる物や、野菜だと夏野菜は疲労回復に持ってこいです。
そして消化によいものを取り入れると尚良いでしょう。
暑い国で激辛料理が多い訳とは?
赤道近くの国は辛い料理が多いと思いませんか?
普通考えたらただでさえ暑いのに更にダラダラと汗をかくのってなんだか変と思いませんか?
タイや、インド、アジア諸国、中南米と辛い料理が多いイメージがありますよね。
使用しているスパイスや唐辛子は違えども何故暑い国には辛い料理がつきものなのでしょうか?
食欲増進
胃腸を刺激する作用や、胃液の分泌を促すことで食欲を増進させることができます。
街中のインド料理屋さんやカレー屋さんの前を通るとあの香辛料の香りを嗅ぐだけで「食べたい!」と脳が叫び、思わずふらふらとそちらのお店に足が向く事ってありますよね。
それほどお腹は減っていなくてもつい食べたくなるのは不思議です。
発汗作用
辛い料理には何と言っても発汗作用があります。
暑い時にさらに汗はかきたくないでしょうが、汗をかくことで、体にこもった熱を放出することが出来るのです。
汗は体温も奪うので涼しく感じます。
腐りにくい
暑い国は高温多湿な気候が特徴です。
そんな気候で気になってくるのが、食べ物が腐りやすいという事です。
辛い香辛料には防腐効果があります。その為、香辛料は天然の防腐剤でもあるのです。
爽快感
実は辛いものを食べると人間の体は痛みとして脳に伝えます。
その痛みを緩和する為に、脳はアドレナリンや幸福感を感じるエンドルフィンを分泌します。
その為、気分がよくなる効果があるのです。
世界の夏バテ防止食材
夏バテ防止食材を知るには、暑い国を参考にするのが一番です。
そんな暑い国の料理に使用される共通の食材をピックアップしてみました。
ライム
特にタイやラオス、メキシコでよく使用されるのがライムです。
全ての食べ物を一瞬で爽やかな口当たりにし、クエン酸を摂取することが出来ます。
日本ではライムよりもレモンの使用頻度は高いですが、暑い地域ではライムの木が一般的です。
私の住んでいるメキシコでは冷蔵庫には必ず常備されている必要不可欠な食べ物です。
パクチー
パクチーと聞くと東南アジアを思い浮かべる方が多いかもしれません。
パクチーがよく食べられているのは東南アジア以外にも中南米が挙げられます。
ベトナム、タイ、ラオス、シンガポールなどの他にメキシコやインド、ポルトガルなどでも使用されています。
いわゆる香草で、ハーブは食欲増進の効果があり、抗菌、殺菌効果もあるので食中毒予防や身体の熱を冷ましてくれる、又消化を助ける作用もあるので万能です。
唐辛子
暑い中、さらに唐辛子なんか食べたら暑くなってしまうイメージかありそうですが、唐辛子にはカプサイシンが含まれていますので身体を温めることで夏バテからくる食欲不振を解消してくれる効果があります。
唐辛子には地域によって様々な種類がありますが、唐辛子は元々中南米で栽培されていたものでチレと呼ばれています。
生で食べることもあればサルサにして食べることもあります。
一度は聞いたことのあるハラペーニョなどもこのチレの一つになります。
もちろん今では中南米だけでなく東南アジア、インドなどで広く使用されています。
世界の夏バテ防止食材を参考にした日本でも出来る料理例
ピコ デ ガヨ (サルサ メヒカーナ)
材料 2人分
トマト 2個
玉ねぎ 1/3個
パクチー お好みで
ライム 1個
オリーブオイル 大さじ1
塩胡椒 適量
トマトを1cm大くらいに細かく切り、玉ねぎはみじん切り、パクチーも細かく切ったら全てボールで混ぜ合わせます。
オリーブオイルをかけ、混ぜ合わせたらそこにライムを絞り、塩胡椒で味を整えたら完成です。
メキシコのレストランや家庭で必ずと言っていい程、付け合わせに出てくる一品です。
爽やかで料理のメインに乗せても良し、そのまま食べても良しの一品です。
ガパオライス
材料 2人分
鶏ひき肉 250g
スイートバジル 1パック
にんにく 一欠片
パプリカ 2個
唐辛子 2から3本
オリーブオイル 小さじ1
ナンプラー 大さじ1
鶏ガラスープの素 小さじ1
卵 2個
ライム1個
パプリカを1cm大くらいに切り、唐辛子は輪切りにします。
スイートバジルは細かく切っておきます。
フライパンにオリーブオイルを敷き、温めたらにんにくと唐辛子を炒めます。
にんにくの香りがしてきたらそこに鶏ひき肉を入れて炒めます。
次にパプリカを入れてさっと炒めます。
さらにナンプラー、鶏ガラスープの素を入れて混ぜ合わせます。
ご飯をさくっと混ぜ合わせたら別に作っておいた目玉焼きを乗せてライムを絞ったら完成です。
まとめ
暑さ対策に使う食材や調理法はその国それぞれですが、やはり参考になるのは暑い国でしょう。
暑い国では当たり前のように食卓に夏バテ防止に効果のある食材が並びます。是非、料理の幅も広がって一石二鳥ですので試してみて下さい。
中年世代は体力も落ちてくる年代となりますので、毎日の食は非常に大事です。
暑いからと言って冷たい飲み物やビールばかり飲んでいては夏バテになってしまいます。
暑い国の人々が辛い食べ物を食べるのには意味があっての事です。
是非暑い夏こそ辛い料理に挑戦してみてはいかがでしょうか。