白髪はストレスが原因は嘘?因果関係が有るって本当?
白髪と聞くと恐らく加齢を思い浮かべる方が多いでしょう。
でも年齢関係なく若い人の髪の毛が白いところを見かけたら誰もがきっと苦労しているのだな、とかストレスが溜まっているのだなと自然に考えますよね。
ましてや中年ならばほとんどの方が何本かは白髪があるはずで、逆に全く白髪が無い人の方が珍しいのではないでしょうか。
黒々とした髪の中年に対しては他人から「いいわね~髪が黒くて。苦労してないのね」など言われた方もいるはずです。
余計なお世話ですよね。苦労してない訳ないのに。
でも世間的には
白髪がある=苦労している
白髪が無い=苦労してない
と間違った認識されていますよね。
又ひどい時には「その歳でこんなに黒々している訳ないじゃない。・・・ひょっとしてヅラなの?」とか言われることもありますよね(笑)。
そんな加齢やストレスが印象の強い白髪ですが、一夜にして白髪になる現象があるという逸話があるのはご存知ですか?
人は強いショックを受けると一夜で白髪になってしまうというものです。
恐らく映画や昔話などで聞いたことがあるかもしれません。
今回はそんな白髪の不思議についてお話したいと思います。
マリーアントワネットが一夜にして白髪は迷信
ではまず、そんな白髪の逸話の中で有名なマリーアントワネットのお話をしましょう。
マリーアントワネットは皆さんご存知ですよね。
「パンがなければケーキを食べればいい」と言ったことでも有名な彼女です。
そんな彼女の豪華でお洒落な生活が映画にもなりました。
そんなマリーアントワネットがフランス革命の際にギロチン処刑が下されます。
その処刑前に一夜にして白髪になったと言われたのが有名なお話ですね。
マリーアントワネットが本当は優しい人だったとかその辺の真偽はここでは問いませんが、相当な精神的ショックやストレスを抱えていたことは事実でしょう。
ただやはり一夜で白髪になったというのは当時の民衆の人が語り継ぐ際に尾ひれがついていき、噂が一人歩きしたと考えられるでしょう。
恐らく処刑前何年かで既に白髪にはなっていたのだと思います。
幽閉されていた為、久しぶりに民衆の前に白髪で現れて驚かれた事から発生したのでしょう。
白髪になるメカニズムからすると一夜ではあり得ない
一夜にして白髪になるというのは有り得ないというのは、白髪になるメカニズムを追求するとわかります。
白髪は、もともと生えていた黒い髪が白髪に変色するわけではありません。
ですので逆を言うと白髪は白髪そのものが一本として生えてくるのです。
髪の毛とは初めは全て白髪だといいます。
髪の毛が作られるところを毛母細胞といいます。
そこにメラノサイトと呼ばれる色素細胞が働きかけ、メラニン色素によって黒色に染色され髪の毛が生えてきます。
白髪というのは何らかの影響でメラノサイトがメラニン色素を作れなかった時、または毛母細胞には髪の毛を作るサイクルが決まっているのですが、そのサイクルが乱れメラニン色素を受け入れられず黒く染色出来なかった時に出来るとされています。
ですので、一夜にして白髪になるという事は大量の黒色になれなかった髪の毛達が生えて伸びなければ不可能なのです。とても一夜でできる技ではありませんよね。
ストレスが原因の自律神経失調症が原因の場合もあり
自律神経失調症はご存知でしょうか。
自律神経とは私たちの身体を24時間休まず管理している神経になります。
この自律神経には2つの神経、交感神経と副交感神経というものがありそれぞれ役割分担と時間割があり交代しながら私たちの身体を管理し、様々な器官に指示を与えているのです。
ストレスを抱えるとこの神経のバランスが乱れ自律神経失調症になってしまうのです。
自律神経失調症になると、必要な栄養素が臓器にうまく回らなくなったり、2つの神経のサイクルが逆転したりする事で睡眠サイクルが崩れたりするわけです。
これにより、新陳代謝が落ち次第にはメラノサイトのメラニン生成が追いつかなくなって白髪を作るきっかけになってしまうのです。
なかなかストレスって自分に言い聞かせてなくなるというものではありませんし、無意識に溜まる事もあります。
出来る限り自分の周りの環境を整える事が必要不可欠になるのです。
一夜にして白髪にはならないが、長い間ストレスが続くと
前項の自律神経失調症までは行かなくても、ストレスを抱えていい事なんてありません。
ストレスは直接的な原因にはならなくても様々な身体のトラブルに繋がっていきます。
一番大きい原因はストレスを抱える事で血行が悪くなる事です。
血の巡りが悪くなると全ての機能が滞ります。
そうすると必要な栄養素が身体に行き渡らなくなります。
もちろん髪の毛も同じことです。
ストレスで脱毛症になったりするのも同じ現象ですね。
その為黒髪を作る過程で上手くいかず白髪になってしまうのです。
もちろん、これが長く続けば続くほど一夜とは言わずとも真っ白な髪の毛で埋め尽くされてしまうかもしれません。
まとめ
- マリーアントワネットのように一夜にして白髪になる事は無い
- 白髪はメラノサイトがメラニン色素を作れなかった時になる
- ストレスが原因の自律神経失調症で白髪になることもある
- ストレスを溜めこむと身体のバランスが崩れ白髪や脱毛になる事も
白髪がやはりストレスの影響を受けるのは否めません。
ですので、ストレスが原因というのは嘘とは言えないでしょう。
むしろ根底にある原因には間違いありません。
ですがまことしやかに囁かれる一夜にして白髪事件はやはり作り話だと思っていいでしょう。
また、ストレスだけが白髪の原因ではありません。
生活習慣の乱れや食生活によるものもあり全てが密接に関わって影響しているので、ストレスは原因の1つと考えておきましょう。