トマト栽培で皮が硬い!を防ぐ家庭菜園での育て方のコツとは?
近年の家庭菜園ブームで夏はトマトを作っているという人も多いのではありませんか?
トマトは、プランターで室内栽培も可能ですし、水をそれほど必要としませんので比較的簡単に育てることができる野菜です。
しかもトマトは種類も豊富ですし、シーズンになるとホームセンターなどで苗も手に入れやすいですよね。
わりと早くに収穫を迎えることもできますし、生で食べても焼いても煮てもOK!
美味しいですし、鮮やかな赤が色どりになってお弁当やおかずに華を添えてくれますよね。
栄養素も豊富で美容や健康にも最適!
そんな万能野菜のトマトを家庭菜園で作っていざ食べてみると…
「ん?なんだか皮が硬い」
「味は悪くないけど皮が口に残っちゃう」
「湯むきしなくちゃいけないの?ちょっと面倒」
こんな風に感じたことがある人もいるのではありませんか?
そこで現役農家である私ライターキヌーがトマトの皮が硬くなる訳と皮がやわらかいトマトの作り方を解説しますね。
皮が硬くなる訳
トマトの皮が硬くなる訳は、一言でいうと品種の違いです。
同じトマトでも様々な品種があり、皮が硬くなるものと柔らかい皮になるものがあります。
桃太郎・ファースト・フルティカ(←品種名です)などが比較的皮の薄いトマトができます。
大玉・中玉トマトに比べるとミニトマトは皮が硬くなる傾向ですし、最近の品種は甘さを追求していますので、甘いトマトは身を守るために皮が硬くなりやすいです。
また栽培する時に水分が少なすぎたり、栄養が足りなかったり、寒かったり、果実がなりすぎていたり、などの理由で皮が硬くなることもあります。
家庭菜園でトマトの皮を柔らかくする対策
でもお店で売っているトマトは皮がやわらかいものもありますよね。
家庭菜園でトマトの皮を柔らかくするにはどうしたらいいのでしょうか?
皮がやわらかい品種を栽培する
種でも苗でも皮がやわらかくなる品種を選びましょう。
大玉か中玉がおすすめです。ミニトマトは作りやすい反面、皮は硬いものが多いです。
水分の調節
トマトはあまり水を必要としない野菜です。
むしろギリギリの水分量の方が甘みは増します。
しかし水分が少ないと皮が硬くなってしまいます。
たっぷりとまでは行かなくとも普通並みに水を与えましょう。
この辺りの調整は長年の勘や経験がものを言いますのでトライ&エラーですね。
屋根を付ける
皮が薄いとちょっとしたことですぐに皮が裂けてしまいます。
風が当たりにくく、雨からも守るためにも屋根を付けてあげましょう。
環境が悪いとトマトは自分の身を守るために皮を厚くしてしまいます。
小さな実は取る
トマトの実が鈴なりに生ると、栄養が分散されてしまいます。
わずかな栄養でトマトは種を作ろうとしますので皮を硬くして栄養を閉じ込めます。
一点に集中させるために小さな実は取り除きましょう。
硬くなったトマトの上手な調理法
トマトの皮が硬くなるのはトマトの気持ちを考えるとわかりやすいです。
植物は種を作って子孫を繁栄させることが目的ですので、皮を薄くしてしまうと大事な種を守ることができないのです。
なので、皮が薄くなる品種で栽培したとしても環境によっては皮が硬くなる可能性はあります。
皮が硬くなってしまったトマトはそのままで食べるとちょっと皮が気になりますよね。
そんな時は湯むきをしましょう。
トマトに切れ目を入れてから熱湯にサッとくぐらせて氷水につけます。
面白いように皮がむけますよ。トマトに熱湯をかけても大丈夫です。
完熟の方がむきやすいです。
湯むきしたトマトは、サラダとしてそのまま食べてもいいですし、めんつゆに付け込んでおひたしにしたり、コンソメで煮込んでスープにしたりもできます。
私は熱湯をかけて湯むきして、ミキサーでつぶしてトマトソースにしています。
そしてそのトマトソースを使ってミートソースを作っていますよ。
自分の家で食べるのだから少々皮が残っていようが種が入っていようが気にしませんよ。
まとめ
自分で栽培したトマトの皮を薄くするのはちょっと難しいです。
特に水分の調整などは一朝一夕で理解できるものでもありません。
毎年作る事によってわかってくる部分もありますので初めて作って「皮が硬い!」のはある程度しょうがないことなのです。
トマトはとにかく、毎日の健康維持には必要不可欠な野菜ですので、トマトの気持ちになって、安心して皮を薄くしても大丈夫だなと思われる環境を作ってあげてくださいね。